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恋は甘い香りと共に

第2章 天気、あらし。



「はあ―」


「…何ため息なんかついてんの」


藍川湊人が怪訝な顔をしてこっちを見た。


「その理由がわからない理由をききたい」


再び溜め息をついた私に彼は「変な奴」とつぶやいて缶コーヒーを飲んだ



あ―もう。



旧校舎の図書館に藍川湊人と二人きり。


そんな状況に値段が付くとしたら超高額でて飛ぶように売れる。

きっと。


てか今すぐ売り飛ばしたい。


現在あの二人は教室に忘れ物をしたとかで戻っている。


恐らく黄色い声のあがる中悠々と廊下を歩いているのだろう。


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