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恋は甘い香りと共に

第2章 天気、あらし。





なんで、そんな顔...



日だまりの中、切り干し大根を口に含んだ藍川の頬は小さくほころんでいて。



その言葉はお世辞ではないとわかってしまい、再び大きく心臓が跳ねた。



その後藍川は一言も発さず黙々と私のお弁当を食べ続けた。


何も、言わなかったけど。


どう思って食べてるかなんてその表情から読み取れた。



あの気難し屋が。


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