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恋は甘い香りと共に

第2章 天気、あらし。





え…何、今の。




「あらしちゃん」




ショウの声が聞こえた。




「あいつ…ちょっと事情が複雑なんだ。今は家を出てて、ミナト一人で住んでる」



「そ、そうなんだ…。なんか、ごめんね」



一人で…?



高校生にして一人暮らしなの?



「いや、あらしちゃんは何も知らなかったんだから悪くないよ。でもあいつ、家の事すごい嫌ってるから触れないであげて」



ショウの声はいつにもなく真剣で。



あたしはただ頷く事しか出来なかった。





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