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恋は甘い香りと共に

第2章 天気、あらし。






「ううん、なんでもない」




彼はそう言ってひょこひょこと近づいてきて、あたしの隣に座った。




「ご飯、食べよう?そろそろ食べ始めないと昼休み終わっちゃうよ?」



確かに昼休みの時間は終わりへと近付いている。



「…そうだね、お腹空いた」


藍川に貰った(押し付けられた)コンビニ弁当を開いていただきますをする。


金山悠も鼻歌を歌いながらコンビニで買ってきたらしいサンドイッチの包装を剥がしている。



「…あんたらいつもコンビニ弁当なの?」



「んーまあ大体そうだねえ。僕のお母さんは朝早くから仕事でちゃうし、ショウちゃんは事務所に寝泊まりする事多いし、ミナトはさっきも言ったけど一人暮らしだし…。逆に聞くけどあらしちゃんは毎日作ってるの?」




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