テキストサイズ

恋は甘い香りと共に

第2章 天気、あらし。






ジトっと横目で睨みつけてみる。




するとそれに気付いた金山悠はニコっと満面の笑みを浮かべてきた。




「…この策士め」



「ん?なんか言った?」




なんかもういろいろムカつくよね。



こういろいろとさ。




「あたしあんたの本性知ってんだからね!」




ここに連れてこられる時の低い声に"俺"という一人称、掴んで離れなかった手。




間違いなくこの金山悠は"つくられて"できている。




「えー。本性って例えば??」




相変わらずのニコニコスマイルで尋ねてくる。








ストーリーメニュー

TOPTOPへ