
恋は甘い香りと共に
第2章 天気、あらし。
そう噛み付いたが彼は腕で目を抑えて、仰向けのまま動かなかった。
…ん?
私また何かやらかした?
「…ちょ、ごめん大丈夫?今私力入れすぎた?どっか痛いところ入った?」
「…んで」
「え?」
よく聞こえなかったので近づいてみるといきなりガバッと起き上がってきた。
「なんで知ってんだよ、先輩のこと。あ!あいつらに聞いたの?ミナトとショウちゃん」
「いや。てかあの人たちは友達のそういうの簡単に言う人じゃないでしょ」
まだ少ししか関わってないけれどそれはわかる。
あの2人はそういうことはしない。
多分。
「じゃあなんで!」
「勘。」
