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恋は甘い香りと共に

第2章 天気、あらし。




「え?何がよ!?」




「やばい、めっちゃ嬉しい…!!!!」




ばっと抑えていた手を降ろし見えたその顔は泣き笑いをしてるようななんとも微妙な表情が浮かんでいた。




「…はい?」




「柚木先輩、俺のこと覚えてたっ…。俺のこと心配してくれてたっ…」




ちょっと待て。



急展開過ぎてわけわかんない。




「えーっと、私の推測はあたってたの?」



「うん」



「で、なんでそんな喜んでんの?」



「だってさあ…。俺と柚木先輩は同じ中学だったんだけど、その時一回だけ委員会が一緒になってさ。で、一目惚れして」




「うん。それで?」




「おしまい」



「…は?」



「だから、何も行動できなくて先輩卒業しちゃって、追いかけてここ来て、現在に至る」




私は金山悠という人間がまったくわからない。




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