恋は甘い香りと共に
第2章 天気、あらし。
...ゾッと背筋に寒気が走った。
柔道で敵と対峙してる時より
体操の平均台の上にいるときより
親におこられている時より
何より今のこの事態が恐ろしい。
私はそのままのスピードで渡り廊下を走り抜け、人のあまり来ない南校舎に入った。
こっちは本校舎と比べてずっと小さく、古くなっているので近々取り壊される予定になっているらしい。
旧音楽室とか旧理科室とかあって...
日々学校怪談とかが出回っているけどまあ今は昼間だし。
とりあえず、避難!!
私はこの選択が間違っていた事を、約5分後に知る事になる。