同居人
第6章 紅く、濁る糸
時計を見ると
集合時間ちょい前。
「後は龍紀先輩ですね~」
「ああ、うん。そうだね」
ちょうど時計が
集合時間を指そうとした時に
菅野先輩が来た。
「…ごめんね。待たしたかな?」
「いいえ!!集合時間ぴったりなんで大丈夫ですよ?」
「あれ?」
菅野先輩は優に
目を移した。
「君も来たんだ」
「…つーか菅野先輩も来たんですね」
優!!
そんな声出しちゃ
だめだってば!!
私は咳払いをした。
「あ、飲み物頼みましょ。ご飯も頼みますか?」
「…俺は軽く食べたいな」
「私は飲み物だけで」
優は夜並みに
注文してる…。
「真央さんってよく食べるんですね」
「ああ、まあ」
「今度私の料理食べてくれますか?」