同居人
第6章 紅く、濁る糸
「良いです。なみだけのご飯で」
良かった…
あんだけ
なーちゃん、って
呼ぶなって言ったかいがあった…
でも優になみって
呼ばれるの慣れない…
「私、相澤さんのご飯食べたい」
「いーですよ。今度遊びに来て下さい」
「俺もどんな料理作るのか気になるな」
菅野先輩も
話の輪に入った。
「本当ですか?また企画しますね~」
すると飲み物が
来た。
…優だけドリンクバー。
「なみ、一緒に来て」
「分かった」
独りで行けよ、って
思う所もあるけど
優と少しでも一緒に
いたかった。
「真央さん、それ何ですか?」
「ブドウスカッシュ」
炭酸にしたんだ…。
「美味しそうですね」
「うん」