
同居人
第6章 紅く、濁る糸
「私にも下さい」
「じゃあ注いでくる」
優が立ったのを
止めた。
「…真央さんのが飲みたいです」
「ぶほっ」
相澤さんの強引な
発言に吹き出した。
「あ、藤堂さん大丈夫!?」
「はい…」
菅野先輩が
私の近くに…。
全身が燃え上がるようだった。
「だ…大丈夫ですっ!!」
私は立った。
「ち…ちょっと失礼しますっ」
私は化粧室に
入っていった。
「…ふう」
相澤さん…
優のこと好きなんだ…。
あんなこと
できるなんて
羨ましい…。
いつか優が
取られちゃうかも…。
「…あるかも」
その可能性は
否定できない。
私も、もうちょっと
強引になろうかな…
そんなことを考えて
私は化粧室を出た。
