同居人
第2章 待っていてくれる飼い人
「前にも言ったじゃーん。俺、寂しがり屋なの」
「そんなの知るか」
ドアを閉めようとしたら
優の体が間に
入ってきた。
「ねっ、なーちゃん、お願い?一緒に寝よ?」
…もうそんな
捨てられた子犬みたいな
顔しないでよ…
「…ん」
ゆっくりと
ドアを押さえていた力を
緩める。
「わあい!!なーちゃん、大好きっ」
「抱きついてこないで」
ちょっと冷たいと
思われただろうけど
優は笑っていた。
「くっついて寝よ?」
「くっつくようだったら次からは外だよ?」
「じゃあくっつかなかったら、これからも一緒に寝ていい?」
「…くっつかなかったらね」
「やったー!!」
ってゆーか
もう眠いんすけど?