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同居人

第3章 憂鬱なお誘い



「ただの同居人?俺はなーちゃんのこと愛してる、って言ったのにそんな言い方すんの?」


まともに優の目が

見れない。


「ご…ごめん」



「…もういいよ」


優が立ち上がった。




…優が

行っちゃう!!


「優…どこ行くの?」


「ただの同居人に言う必要ある?」


優が

ただの同居人

だけを強く言った。



「や…優、待って!!」



急いで優の裾を

つかんだ。



「君には関係ない」


優に手を

振りほどかれた。



「…ゆ、優…」


“なーちゃん”

じゃなくて

“君”って…。


私のこと

君、って呼んだ?



やだ…やだよ

なーちゃんって

呼んでくれないの?



私はその場で

座り込んでしまった


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