同居人
第4章 昔からの繋がり
もう優には
私なんかいらない…
私が優を
捨てたから
私があんなこと
言わなきゃ今は
こんなに
悲しくなかったのに
私は方向を
変えて歩き出した。
…私も早く
優のこと忘れよう。
そうすればきっと
楽になる。
でも私の涙は
止まらない…。
ああ、きっとこれは
うれし涙なんだ…
悲しくて
泣いてるんじゃない
「…悲しく、なんかないっ」
やだ…止まんないよ
やだやだ…
お願いだから
止まってよ…
「優…ぅ…っ……」
さっきいた部屋の
ドアに倒れ込んで
声を出して泣いた。
もう泣きすぎて
声は殆ど出なかった
…私って
こんなに泣いたんだ
優独りにこんなに
涙を流したんだ…