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同居人

第4章 昔からの繋がり


バカみたい…


私から

優を離したのに


「も…やだ…あ…」


こんなにも

想ってたなんて

何で気付かなかったの…私のバカ。


「ゆ…う」


意識が朦朧と

している中私は

優の名前を呼び続ける



涙で視界が更に

ぼやけてくる


「…大丈夫」


誰かが私を

抱き上げる。


今の私にはそれが

優にしか見えない。



「ゆ…ぅ?」


「お家に帰ろっか?」


「…うん、帰る」


ぎゅっと裾を

握りしめる。


「案内…できないよね?こっからどれくらい?」


「はい、住所」


私の免許を渡す。


「…ん、遠くない。すぐ着くからね」


私のおでこを

撫でられてから

私は意識を手放した

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