同居人
第5章 それぞれの相手
そのまま
遊歩道を歩いていた
すると
「真央ったら~」
という声が
前方から聞こえた。
…カップルかな?
「星菜、そんなに近寄んな」
でもこの声を聞いて
驚いた。
…だって優の声
なんだもん。
前を見ると優だった。
真央…?
優の本当の名前?
しかも隣は昨日と
同じ女の子。
優も私に
気付いたみたいで
目が見開いてる。
「…優」
…っやばい!!
涙が出てくる…!!
私はその場から
走り去った。
せっかく優に
会えたのに何してんの、私!!
バカバカバカ!!
私のバカ!!
優に帰ってきて、
って言いたかったのに…
ごめんね、って
誤りたかったのに!!