ドキドキえっち!
第5章 お嬢様に報いあり
「だ…だましたわね!」
キッと慶一を睨みながら麗子は素早く逃げようと試みる。
「頼まれ事なんですよ、あなたのお友達からの」
予想していなかった言葉に驚き、一瞬体が固まる。
慶一はネクタイをほどきながらもう一度麗子をベッドへ押し倒した。
「やあ!やめなさい!
離して!」
馬乗りにされてバタバタと暴れる麗子の手首を頭の上にあげ、ほどいたばかりのネクタイでしばりまげた。
「なにするのよ!離しなさい!」
「あなたのお友達も、そうして訴えてたんじゃないんですか?」
-まさか、桃花?
今朝のことが頭をよぎる。
-もしかして私もあんな風に…
「いやいやいやっ!-んっ!」
突如ふさがれた唇に驚いていると、なんだか液体のようなものが流れこんできた。