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トライアングル・ラブ―素直になりたかった―

第2章 消えた笑顔



「そっちじゃなくて、名前呼べよ。」


南が拗ねたように返した。


「…南は?決めたの?」


私はため息交じりに再び尋ねた。


「ん~、まだかな。」


「…聞いた意味ないし。」


私は口元を緩ませた。


「お、そのまま笑え、さり。」


南が笑顔で私を除き込む。

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