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トライアングル・ラブ―素直になりたかった―

第2章 消えた笑顔



普通の女の子なら嬉しいんだろうな。

…好きな人に優先されたときって。


でも私は、嬉しくなんかない。

私はそこまで良い女でもないから。


「さり、お前高校決めた?」


家が隣同士の私たちは、家路に向かって肩を並べる。


「…まぁ、ボチボチ。」


高校かぁ。
私ももう受験生なんだ…。

時の流れは早いものだ。


「…そっちは?決めたの?」


私は南に尋ねた。


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