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トライアングル・ラブ―素直になりたかった―

第4章 変化



「…あれ、また無いや…。」


「…どう…したんですか…?」


移動時間も共にするようになった私たち。

気づけば“友達”の領域に入っていた。


「また教科書無いんだよね…。昨日は国語が無くて、今日は音楽の教科書が無い。」


「…家に…忘れたん…ですかね…。」


「かなぁ…。」


私はいくら机のなかとカバンを探してもないので、諦めて音楽室へと向かった。



その日、家に帰って教科書を探したが、出てくることはなかった。


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