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トライアングル・ラブ―素直になりたかった―

第4章 変化



「さり、おはおは!」


「…おはよう。」


朝からテンション高いなぁ。

低血圧の私には朝は天敵。


「相変わらずテンション低いなー。ほら、笑って笑って!」


南は大きく口をニカーッと開きながら、私の頭をペシッと叩いた。


朝からテンション高いの南ぐらいだから。



「あ、なぁなぁ、お前音楽の教科書持ってない?友達に貸したいんだけど、俺なんか無くなっちゃってさ。」



学校に向かっているとき、不意に南が言った。


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