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トライアングル・ラブ―素直になりたかった―

第5章 特権



「ってか、部屋勝手に入って来ないでよ。」


今更だけど。


「部屋の行き来が自由なの、幼なじみの特権だろ。」


南がニコッと微笑んだ。


その笑顔、ムカつく。
何も言えなくなる。


私は布団を頭の上まで持ってきて、顔を隠した。


「…いひゃっ!?」


暗闇のなか、顔全体に衝撃が走った。

私は急いで布団を剥がした。


「…何すんのよ。」


南を見ると、手にクッションを持っていた。

どーせ、それを私の顔に当てたんでしょ!

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