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トライアングル・ラブ―素直になりたかった―

第5章 特権



「なぁさり~、遊ぼ。」


甘え声を出してくる南に、私はため息をつき、部屋のカーテンを開けるためにベッドから立ち上がった。


カーテンを開けた先には、綺麗な青空が広がっていた。


「さーり~。」


「うっさいなぁ。友達と遊べば良いじゃん。」


南に冷たくあしらい、私はタンスを開け、今日着る服を選んだ。


「俺、この青いワンピース好き。」


いつの間にか私の後ろに立っていた南が、ハンガーにかかった青いワンピースを取り出した。


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