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トライアングル・ラブ―素直になりたかった―

第5章 特権



「ちょっと、勝手に…「うん。やっぱりさりは青が似合う。」


青いワンピースと私を交互に見た南は、満足そうに頷いた。


「よし、これ着て駅前のカフェ行くぞ!」


「…はぁ?」


南は私に無理矢理、青いワンピースを持たせると、部屋のドアの前で立ち止まり、クルッと私の方に向き直した。


「下で待ってっから、早く支度しろよ!」



南は一方的に話を終わらせ、部屋のドアを静かに閉め、階段を降りていった。


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