トライアングル・ラブ―素直になりたかった―
第5章 特権
なんでカフェに行くのよ…。
私は南から受け取った青いワンピースを見つめ、ため息をつきながら服を着替え始めた。
「…ママ、勝手に南を部屋に上げないでよ。」
無事支度を終えた私は、1階のリビングで南にお菓子を出しているママに訴えた。
「良いじゃない、幼なじみでしょー。それに、みー君は将来お婿さんに来てもらうんだから。ねー、みー君!」
「お母さん、末永くよろしくお願いします。」
はいはい…。
見飽きたその光景に、コメントすらする気にならなかった。