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トライアングル・ラブ―素直になりたかった―

第5章 特権



「さりは子どものころから星が好きだよな。」


ネックレスを元の場所に戻した南が、優しく微笑みながら言った。


「…星…?」


私は子どもの頃を思い出そうとした。


「“みー君、お星さまは何でも願い事を叶えてくれる、魔法の天使なんだよ!”って。可愛かったなぁ。」


南が腕を組みながら、しみじみとしている。


「…すいませんね、今可愛くなくて。」


いちいち嫌味を込めて言わないでよ!


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