トライアングル・ラブ―素直になりたかった―
第6章 疑惑
私はスタスタと昇降口に向かう。
…一人で歩いてるだけなんだから、そんなにジロジロ見るなって。
学校には、私の居場所はない。
唯一安心して休めるのは授業中。
皆が各自の席に座るから。
女子は基本的に一人じゃ何もできない人が多い。
弱い者イジメなんて、良い例だ。
ま、私をイジメるなんて良い度胸してるけどね。
私は歩きながらため息を捨てた。
ふと下を見ると、紙が1枚落ちていた。
『保護者会のお知らせ』と書かれているその紙を見て、私は足を教室へと戻した。