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トライアングル・ラブ―素直になりたかった―

第6章 疑惑



彼女の遠ざかっていく背中が消えるまで見送った私は、教室の中に足を踏み入れた。



そして私は机の前に立ち、窓の外を眺めた。


オレンジ色の夕日がとても綺麗に映し出されている。

あまりにも輝いている夕日に、私は目をちらつかせる。


眩しさに耐えきれなくなった私は、夕日から目を反らした。


「…あ。」


そこには、南が校庭の蛇口で顔を洗っている姿があった。


その時、さっきまでいた生沼佐由子の行動を思い出した。


やっぱりあの子、南のこと…。


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