テキストサイズ

トライアングル・ラブ―素直になりたかった―

第2章 消えた笑顔



女子といるほどめんどくさいものはない。

一緒にトイレ。
一緒に登下校。

お揃いのもの。
毎度の休み時間のガールズトーク。


なにが楽しいの?



「さーり。」


一人机に座って外を眺めていると、右肩をポンっと叩かれた。


「…なに。」


振り返ると、ニコニコと笑顔の高山南(タカヤマ ミナミ)が立っていた。


整った容姿に、スポーツ万能な幼なじみ。


彼の周りは絶えず笑い声に包まれている。



そんな南が、私は嫌い。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ