
隣の椅子
第1章 1
「じゃあ、ランダムなんだね。時間帯は」
彼の言葉には笑いが含まれていた。
ちょっと、不思議な面白い現象。
そう、思ったのだろう。それか、誰かの自己満足。
私も暇な時に考えていた妄想をかき消すように、笑った。
「まさかね、」
彼もつられて笑う。
「本当、まさかね」
・・・まさか、勝手に貼り替えられてるとか
「あるはずが、無い」
最後に私がこの話をしめた。
しーんと、しそうになったところで、
絶妙なタイミングで彼が口を開いた。
「どう、この後お茶でもしない?」
もう十月という微妙に冬に近づいた時期だというのに、窓から差し込んでいる光は夏のようにぽかぽかしていた。
「いいよ、屋上にでも行く?」
私の答えに彼は何を言ってんだという顔をして、
「いや、良いところがあるから、外出届け出しておいて」
「でも私明日早いんだけど・・・しかも、一回寮に帰ってから外出だと遅くなるよ?」
行きたくない訳ではないのに、なにかとボツにするような事を言ってしまう。
でも、これから大急ぎで外出届けを取る事は本当に難しいのだ。
しかも同時に二人で外出届けを出すなんて事をするのは公認カップルぐらいだし、そっちの方で勘違いされては困る。
「大丈夫、俺はもう取ってあるから。時間は取らせないよ」
根負けした私は戸惑いながらも、うなずいた。
でも彼は、なんでわざわざ取ってあった外出を私とのお茶で潰すのだろうか。
彼の言葉には笑いが含まれていた。
ちょっと、不思議な面白い現象。
そう、思ったのだろう。それか、誰かの自己満足。
私も暇な時に考えていた妄想をかき消すように、笑った。
「まさかね、」
彼もつられて笑う。
「本当、まさかね」
・・・まさか、勝手に貼り替えられてるとか
「あるはずが、無い」
最後に私がこの話をしめた。
しーんと、しそうになったところで、
絶妙なタイミングで彼が口を開いた。
「どう、この後お茶でもしない?」
もう十月という微妙に冬に近づいた時期だというのに、窓から差し込んでいる光は夏のようにぽかぽかしていた。
「いいよ、屋上にでも行く?」
私の答えに彼は何を言ってんだという顔をして、
「いや、良いところがあるから、外出届け出しておいて」
「でも私明日早いんだけど・・・しかも、一回寮に帰ってから外出だと遅くなるよ?」
行きたくない訳ではないのに、なにかとボツにするような事を言ってしまう。
でも、これから大急ぎで外出届けを取る事は本当に難しいのだ。
しかも同時に二人で外出届けを出すなんて事をするのは公認カップルぐらいだし、そっちの方で勘違いされては困る。
「大丈夫、俺はもう取ってあるから。時間は取らせないよ」
根負けした私は戸惑いながらも、うなずいた。
でも彼は、なんでわざわざ取ってあった外出を私とのお茶で潰すのだろうか。
