高校生になって
第10章 文化祭
あれから
50人ほどのご指名があり
文化祭が終えた
「あー、疲れたね
乃亜ご指名すごすぎでしょ!!!」
「他校の人まで来るとは
思わなかったよ」
ほんとだねー
と笑う風花が「あっ」と
思い出すように言った。
「早く 着替えないと
待たせちゃうんぢゃない!?」
(あ、そっか
これから早灘くんと会うんだ)
「ここからが本番だ。
お互いがんばろうね!!」
「うん!!
ぢゃあ、また後で……」
私は着替えて
待ち合わせ場所の廊下へ向かう
(あ、もう早灘くん来てる)
「ごめんっ、待たせちゃって」
「大丈夫。そんじゃあ行くか」
と言ってさりげなく
私の手を握る