高校生になって
第10章 文化祭
((只今から後夜祭を始めます
「もう、6時過ぎか……
後夜祭行きたい??」
「ううん。
早灘くんと一緒にいる」
「そっか………
あ、そういえば夕たちも
もういい頃かな? 電話してみるか」
もしもし?
うん
まじで? よかったな
ーーーー
(もうちょっと
二人でいたかったんだけどなー
なんて贅沢すぎるか//)
「夕たち今から来るって」
「何て言ってた??」
「ラブラブだって」
「ははっ! 藤木くんらしい」
ガタガタッガタ
「おぃ、鍵開けろー」
「あ、やべ閉めたままだった」
ガチャ
(二人とも恋人繋ぎしてる………
いいなぁー、私も!!)
鍵を開けにいった
早灘くんのもとへ駆け寄って
手を繋いだ
自分でもこんな行動を
とるとは思わなかったが
恥ずかしいよりも
好き という気持ちのほうが
勝っていたからだと思う
「乃亜、だいたーん♪」
「ひろ顔赤いぞ!!」
「うっせ」
これで私たちは無事に繋がった
「ねぇねぇ。
2ヶ月くらい前から
考えてたんだけど…………
付き合った記念に
夏休みこの4人で旅行しない?」
風花が練りに練った計画を
やっと達成することができる