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トライデント

第4章 輝ける瞳


「大丈夫だからね、リディア。」




それから父親は母親を殴る日々が続き、働きもしなくなった。



「あなた、働いてよ。」



「うるさい!もう、なにもかもおしまいだ!!」




リディア「おとーさん、おかあ…さん、けんか、しないで…。」



父親はパンっとリディアを平手打ちした。


「うるせえ!!お前も悪魔だ!!」



「やめてえ!!」



母親が父親を今度はビンタした。



「てめえ…、亭主に手ぇあげたなあ。」



「ぐう…。」


父親は母親の首を締め始めた。



「地獄で、やり直そう、すまなかった…。」



「あ、あな、た…。」


父母両方とも涙を流して、死を覚悟し始めていた。



リディア「や、やめて…、おと、さん、おか、さん、」

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