トライデント
第5章 強きゆえに…
だが、その日は違った。
ハーデスは相手の武器を鍔迫り合いの末弾いた。
そのとき、ドックンとハーデスの中で何かが鳴った。
「う、うわあああ!!」
ゲオルグ「やめろ!もうよせハーデス!!」
ハーデス「はっ!!」
気がつけばハーデスはその武器を失った相手にトドメを刺そうとしていた。
修行用の木製の槍でもハーデスほどの腕なら殺すことも可能だった。
ハーデスはトドメを刺す寸前まで記憶がなかった。
ゲオルグ「ハーデス、どうしたんだ!?恐ろしい目をしていたぞ?」
相手選手は腰を抜かし、逃げていった。
ハーデス「すまんゲオルグ、頭が痛い、今日はもう帰ることにする。」
そう言うと、ハーデスは闘技場を出て行った。