トライデント
第5章 強きゆえに…
ハーデス(うう、頭が、しかしなんだったんだ、あの異様な気持ちは…。何もかもを破壊したくなったあの気持ちは…。)
辺りは夕暮れで黄昏に染まっているほとりにハーデスは身を休めた。
ハーデスはほとりの水を手ですくい、顔を洗った。
ハーデス「はっ!?」
水面に、ハーデスの背後に少女の姿が映っている。
ハーデス「誰だ!?いつの間に。」
少女はまだハーデスよりもいくつか年下に見えるほどの容姿だった。
ハーデス「君は…、こんなところで一体なにしてるんだい?」
少女はニコッと答えた。
「久しぶり、ハーデス。」