
トライデント
第10章 変わりゆく世界
イオの目の前には、幾人もの人間の石像と目を開いたリディアがいた。
イオ「う、ああ…。」
ペガサスはかろうじて目を伏せており無事だったのだ。
「ひいいい!!」
後ろの兵士達は、恐れて目を閉じて怯えた。
レヴォン「全て解放してやる!!そして平和を!!!」
レヴォンが襲ってきた。
イオも構えた。
ズバズバズバズバズバズバ!!!
「うわあああ!!」
イオの周りには血しぶきが飛び散り、兵士達はレヴォンに惨殺された。
そして、目の前には弓を喉に突きつけているレヴォンがいた。
レヴォン「どんな気分だ…?仲間を目の前で殺される気分というのは。」
イオ「……レヴォン…。」
イオは弓を握りしめ、レヴォンに泣きながら抱きついた。
弓の周りは刃になっており、イオの手には血がにじむ。
レヴォン「お、お前…。」
ためらうレヴォンの隣から白い蛇がよこぎる。
イオ「ぐ、う。」
白い蛇は群れとなり、イオを締め付けた。
リディア「レヴォン様に、近づくな!!」
リディアの目は鋭く光っており、髪は蛇に化けていた。
レヴォン「すまないリディア、イオよ、今楽にしてやる。」
弓をギリギリとイオにむけるレヴォン。
ガシャーン!!
ペガサス「そうは、させない!!」
ペガサスは剣を持って、レヴォンの弓をはじいた。
