
トライデント
第10章 変わりゆく世界
アリシアが座っている背中が見える。
なんと懐かしいのだろう。
ゲオルグはアリシアにゆっくりと近づき、両腕でそっと抱きしめた。
ゲオルグ「会いたかった、アリシア…。」
アリシアの口がニヤリと笑う。
アリシア「いらっしゃい、愚かな蝶々。」
ゲオルグ「!?!?!?」
ゲオルグ「ぐっ!!」
ゲオルグは突然胸の苦しみに襲われた。
アリシア「女の子を後ろから襲ったバツよ、そのまま逝きなさい。」
アリシアは初めて振り返った。
アリシア「え!?」
目の前にはもがき苦しむゲオルグがいた。
アリシア「ゲオルグ!!」
