
トライデント
第11章 禁断の力と希望
アイオス「ペルセポネー!!」
ペルセポネー「この馬鹿者は私の目を盗めるとでも思ってたのかしら?」
ペルセポネーがクスッと笑うと、死霊がきつくペルセウスの首を握りしめる。
ペルセウス「が、ああああはっ!!」
アイオス「やめろー!!」
アイオスは錬金された剣をとり、死霊にきりかかった。
バキイ!!
死霊は粉砕した。
ペルセウスがせき込みながら倒れる。
どうやら無事のようだ。
ペルセウス「すまないアイオス殿、しくじった。」
アイオス「いや、ここから出られただけで十分だ。」
クスクスとペルセポネーは笑う。
ペルセポネー「無事で済まされるわけないじゃない。」
アイオスが出た場所は神殿入り口付近、向こうの月の間からはデイジーが見下ろしていた。
そして、脱出した牢屋の周りには恐ろしい数の死霊の群れがいたのだ。
ペルセポネー「これより、アテナ兵二名と裏切り者の処刑を行う!!」
キースも牢屋からでてきた。
アイオス「事態は最悪だよ、キース。」
キース「そのようですな。」
じわじわと死霊が四方八方から近づいてくる。
ペルセポネー「では、なるべく楽に死になさい2人とも。死霊は無限にでるので勝とうなんてことは思わないように。」
そう言うと、ペルセポネーはデイジーの隣に瞬間移動した。
残された三人の周りは死霊の群れ。
