
トライデント
第11章 禁断の力と希望
ペルセウス「俺も戦うぞ…。」
ペルセウスは痛む身体を起きあがらせて、立ち上がった。
アイオス「ったく、無理すんなよ。これくらい俺だけで十分だっつの!」
アイオスは剣をふるってズバズバ死霊を斬った。
アイオス「デイジー!!待ってろよ!!必ず助けてやるからなあ!!」
と、そこへ矢が飛んできた。
ザンっとキースがはじく。
キース「やっかいな、どうやら弓兵もいるようです。」
アイオスは強きだったが、けっこう月の間までの距離はあるうえに死霊の数が半端ではない。
人間で作れる軍とは別で、ぎゅうぎゅうにつまる横列と縦列をつくっていたのだ。
これは死んでる兵が壁となっており、生きている人間はまねできない陣である。
そしてその奥には弓兵もいたのだから勝機は非常に薄い。
後ろにも同様に死霊がいるので逃げることもかなわない。
まさに処刑だった。
アイオス「ペルセウス、なんでも頼みまくって悪いんだが、バックの死霊どもは頼む。」
ペルセウス「姫様を守りたいのは俺も同じ。無論了解する!」
