
トライデント
第11章 禁断の力と希望
ペルセポネー「我が神殿のアルテミス様は、アテナによって討ち取られたのです。」
レヴォンは驚愕した。
まさかイオがそこまで残酷だとは思っていなかった。
数年前の神殿への襲撃、今回のアルテミス討伐。
レヴォン「アルテミスって、デイジーだろ…。」
レヴォンはワナワナと震える。
レヴォン「イオ、イオ…、貴様は自分が何をしているのか分かっているのかあ!!!!」
叫ぶレヴォンの怒りにリディアも驚く。
ペルセポネー「許す、などと言った甘い考えは捨ててくださいアポロン様。」
ペルセポネーはもはやハーデスをどう喜ばせられるか分からなかった。
リディア「ところでペルセポネー殿はどうしてそんな早くここへいらしたのですか?」
リディアは不思議に思いペルセポネーにたずねた。
ペルセポネー「私には特殊能力があります。戦争を分ける一大事でありまして、悲しむ暇もありませんでした。」
リディアは不気味に思った。
悲しむような表情どころか邪悪さえ感じられたからだ。
