トライデント
第3章 皮肉の再会
この綺麗な瞳にレヴォンは心を奪われたのか、イオは気づかない内にそんな事を思っていた。
いや、しかし、このリディアが言うようにレヴォンは自分を探してくれていたのは事実!
イオ「レヴォン、戦いなんて、したくない…。」
イオはついにレヴォンにしがみついた。
リディア「ふっ。」
リディアは美しい瞳を閉じる。
レヴォン「イオ、戦女神のアテナともあるお前がそれでは、国の者は不幸だろうな。」
イオ「!!!」
イオは涙を流す。
ペガサス「て、てめえ!!イオ様がどんだけてめえのことを気にしていたか分かってんのか!?」
レヴォン「天馬よ、2人の恋のために国が滅びることこそよっぽど愚かなのだ。さあ、イオ、手を離せ。いずれ俺の手であの世に送ってやる。」
イオは諦めて、パッと手を離した。
そのころアイオスが目を覚ました。
デイジー「アイオス!気がついたのね…。」
アイオス「デイジー、お前…、」
ハーデスも反応する。
ハーデス「ほう、ただの筋肉野郎じゃないらしいな。俺は殺す気で放ったのだが。」
アイオス「貴様…、」
アイオスはハーデスを睨んだ。