トライデント
第3章 皮肉の再会
リディア「はい、レヴォン様。」
リディアは瞳を閉じ、髪は落ち着き、清楚な美女に戻った。
レヴォン「では帰ろうかリディアよ。」
デイジー「あ、待ってください!!」
デイジーがレヴォンを呼び止めた。
デイジー「どうして、イオにあんなひどいことを?」
デイジーの力ない瞳はレヴォンの心を揺るがす。
レヴォン「ふ、全ては平和のためだ。」
デイジー「もう、イオのことは嫌いになったの?」
レヴォン「う、うるさい!好き嫌いという問題ではないだろ!!もうガキじゃないんだ!俺も!!」
レヴォンはデイジーに怒鳴る。
デイジー「レヴォンの目は変わってない気がする。」
レヴォン「ちっ、お前とアイオスは一番成長できていないらしい。リディア、この娘をみてやれ!」
リディア「アルテミス様、ここはどうかお引き取りを…。」
リディアはデイジーの顔を掴み目を開いた。
デイジー「止めてよ!私には効きません!」
やはり、3柱にはメデューサの瞳は効かない。
レヴォン「デイジー、では俺にどうしろと言うのだ。お前を殺してもいいというのか?」
デイジー「それでも、いい。」
レヴォン「バカが!アイオスがどうでもいいのか!」
デイジー「それは違う!!でも、私の命で民が救われるのなら、喜んで死にます。」
ゲオルグ「よせデイジー!今のレヴォンではやりかねない!!」
バッとゲオルグが入った。
レヴォン「良かろう、まずは貴様らを攻めてやる。」
レヴォンは恐い顔で言った。