あたしのミチ、時々オトコ。
第1章 17歳・勤労女子高生。
その彼氏、名前はダイスケ。
高校に入ってすぐ始めたアルバイト先で、出会った男の子だった。
男の子、つっても1コ上だったんだけど。
身長も私と同じ位しかなくて、黒ぶち眼鏡掛けた可愛い感じの子だったから。
なんか、今でも『あの子』ってイメージがあるんだよね…。
そうそう、高校に入ってから私のいじめはすっかり無くなった。
同中から来たヤンキーは1名のみで、
群れないと力を発揮できない奴らだからさ。自然消滅って感じ。
ただ、別の問題はあって。
高校に入学する前の実力テスト?みたいなもので、
私は何故か学年一位を獲得してたんだよね。
それが初日に発表されてからというもの、『真面目なガリ勉』のイメージが定着したらしく。
いじめられはしないけど、なんとなく寄り付かれない。そんな感じだった。
だから、私の高校生活は、ただ過ごしていただけって感じ。
退屈で、はやくおわらないかなあって思ってた。
アルバイトが楽しかったな。
誰も私の事を知らないから、最初から素の自分で過ごせていた。
ダイちゃんを意識したのは、そんなバイト先の友達、あっちゃんと話していた時。
あっちゃんは私と同い年の女子高生だったんだけど、
彼女はバイト仲間から煙たがられている、理屈っぽい大学生に恋をしていた。
私もその大学生が嫌いだったから、『ええー、なんで!?』って感じだったんだけど。
『ほんとは優しいんだよ』と語る彼女の顔は赤くて、本気で好きなんだなって分かった。
そんなあっちゃんが不意に、『みやちゃん(私)はダイちゃんと付き合ってるんでしょ?』と言うものだから。
寝耳に水、『は?』と言う私にあっちゃんは、『だって二人特に仲良いし。皆言ってるよ』と当然の様に言ってきた。
確かに、ダイちゃんと私は話も合うしバイト仲間では一番仲が良かったけど。
付き合ってる、なんて噂が流れてた事までは、知らなかった。
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