テキストサイズ

あたしのミチ、時々オトコ。

第1章 17歳・勤労女子高生。





『―じゃあさ、付き合おうよ?ほんとに。』




そんな事をダイちゃんから言われたのは、あっちゃんから話を聞いてから初めて、ダイちゃんとシフトが合った日曜日だった。


あっちゃんから聞いた話を、ディナータイムに使う野菜を刻みながらなんとなくダイちゃんに話してた私。

ダイちゃんは笑いながら聞いてたけど―不意に手を止めて、私に付き合おう、って言ってきた。



『へ?マジで?』
『マジで。駄目?』
『駄目じゃ…無いけど、さ』


あっちゃんから話を聞くまでは意識した事も無かった癖に、
急に恋する乙女モードになる、都合の良い私の心臓。

初めて受けた告白にドキドキして、すっかり舞い上がった私はこくりと頷いて―


『うん。付き合おうか』



なんて、言っちゃった訳。







ダイちゃんは、見た目通りにすごく奥手な子だった。
付き合う事になったその日から、バイト終わりの彼と原チャを押しながら歩いて帰るのが、主なデート。


どの位かな…

確か、2ヶ月か3ヶ月か、その位までは『清い交際』だったよね。


ちなみに私は、『灰色』の生活に入る前に、キスだけは経験していたんだけど。(でもこれは興味本意だけのものだったな)

あまりに何も無いのに焦れて、ある日の帰り道にさ、言っちゃったんだよね。




『ねぇ、ダイちゃん』
『ん?』
『ダイちゃんはさ、その…私としたいとか思わないん?』
『…何を?』
『き、キス、とか?』


カッコ悪くもどもってしまったんだけど、まぁそこは若さで(笑)



私の言葉にダイちゃんはちょっと俯いて。
小さな声で『したい』って言った。


ダイちゃんが恥ずかしがるから、私もなんか恥ずかしくなったけど。

どうにか平静を装って、


『じゃ、しようよ。』


って言えた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ