あたしのミチ、時々オトコ。
第1章 17歳・勤労女子高生。
『―……じゃあ、』
なんて。
ダイちゃんは間抜けな掛け声を掛けて―顔を寄せて来る。
暗い高架下で。私達は初めてのキスをした。
私達のバイト先は、すぐ近くがホテル街で。
イヤらしい色で輝くネオンを間近に見ながら幼いキスをしている私達は、もし誰かに見られてたとしたらとてもおかしかったかも知れない。
私の両肩を掴むダイちゃんの手にはやたらと力が入っていて、思わず『力入りすぎやし。痛いし。』と、
私は吹き出してしまった。
ダイちゃんは不服そうな顔をして離れてしまったから、しまったなぁと思って。
私は彼の腕をまた捕まえて、今度は私からキスをした。
今考えると、私って耳年増だったんだなぁと思うんだけど。
キス→ベロチューが普通の流れだと思っていた私は、
舌で彼の唇をつついてみた、んだよね。
ダイちゃんは遠慮がちに口を開けた。
そして、私も無我夢中でダイちゃんの舌に自分の舌を擦り付けて、必死で『大人のキス』をしようとした。
今思うと何を焦ってたんだろう、って感じなんだけど。
まあ、これも若気の至りだよね(笑)
苦しくなるまでブチュブチュっとキスした私たちは、やっと離れて。
ダイちゃんは、口元に手をやりながら―『おまえ、付き合うの初めて?』と聞いてきた。
『初めて』と答えた私の言葉をあの時ダイちゃんが信じてくれたかは分からないんだけど。
このキスをきっかけに、私達の関係は少しずつ進み始めた。
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