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俺はｾｽｸ語が得意ではないが､隣国の兵隊どもの風俗案内の仕事をしている｡
隣国では経済は繁栄を辿っているがやっていることはたいしたことない｡
王権制度の農耕社会だ｡

俺の仕事はこういうﾊﾞｶな兵士をｷｬﾊﾞｸﾗやｷｬﾊﾞﾚｰ､あるいは売春宿に紹介してやることだ｡
俺が貧しい下民の孤児であることはもちろん､金持ちのあいつらは下等な俺達の言葉を喋れないからﾋﾟﾝﾊﾈできるってわけだ｡

おかげで､魔法大学生並の稼ぎが俺にはある｡
俺は金を貯めて絶対にのし上がってやる｡

｢あなた､つうやく？｣

たどたどしい言葉使いの兵士はﾎﾞﾛﾎﾞﾛの鎧を身に纏っていた｡

｢無理にｾｽｸ語を使わなくていい｡俺はあんたらの言葉を喋れる｣