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恋愛短編集

第1章 まぁくんの隣

 

私の中にはまぁくんとの記憶でいっぱい





その全部がきらきらしてるんだよ





私の隣にはいつもまぁくんがいた





だからまぁくんの隣が私の指定席





今もそう





って言いたいのにな…





「胡桃…」





不意にまぁくんは私の名前を呼んだ





どうやら寝ていた訳ではなく、俯いていただけらしい





「胡桃…」





まぁくんはまた、私の名前を呼ぶ





その声はすがるような小さな声で、儚く脆い





「なんで…なんで…







死んじまったんだよ…」


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