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恋愛短編集

第1章 まぁくんの隣

 

「お兄ちゃん、飲んで元気になってね!」





そう言って、その子は皆と一緒に電車を降りていった





再び電車の中には、私とまぁくんの2人だけ





―いや、まぁくん1人だけ





「オレンジジュース…俺、好きだったな」





まぁくんは貰ったオレンジジュースを見つめながら呟く





うん、まぁくんが好きなオレンジジュースだよ





そして私も好きなオレンジジュースだよ





「もう胡桃とは飲めないな…」





ごめんね、まぁくん





ここにいるけど飲めないの…


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