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恋愛短編集

第1章 まぁくんの隣

 

そしてまぁくんは、そのオレンジジュースを飲んだ





涙でぐちゃぐちゃになりながら飲んだ





「胡桃ぃ…胡桃ぃい!」





まぁくんが私の名前を呼ぶ





でも私は答えられない





今、私が流している涙も見えてない





そんなに呼ばないでよ





諦めたのに…諦められないじゃん





もう生き返れないんだよ…





「愛してる」





まぁくんが呟く





何度も聞いたはずのその言葉が深く胸に突き刺さる





「でも…





さようなら」


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