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恋愛短編集

第2章 ヤンデレな彼女

だから俺は、沙綾に一緒に帰れないことを伝えた。

しかし…







「いや」







…はい?

今、断られたよね?


「行っちゃいや…一緒に帰ろ」


沙綾は俺に懇願した。

その顔は可愛かったが、俺の中ではもうマックの気分だった。

だから頑張って説得することにした。


「ごめん。でも、今日位いいだろ?」

「なんで?毎日一緒でしょ?なんでゼッケンなの?」


なんでと言われましても…

友達だから?


「ゼッケンになにかされたらどうするの?!」


いやいやいやいや!!

俺もゼッケンも男ですけど?!

なにかって…何?!?!


「お願いだから一緒に帰ろぉよ…」


沙綾の目には溢れんばかりの涙。

遂に沙綾は泣いてしまった。

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